この7月をもって、 「【たかさん】の北海道市町村来てみたよ!」も1年を経過しました。
最初の鷹栖町を巡った時には考えてもいなかった「街の成り立ち」にどんどん興味を持ち、博物館や郷土館を巡るようになりました。最初の頃の市町村はもう一度巡ってみたいなぁと思ったりしてるところです。
先月のキャンプを挟んで
市町村巡り再開でございます。
今回も半日の有給を使い、午後から出発。
7月12日午後から15日までの3泊で行ってみましょう!
今回は「十勝南部編!」
初日
今回向かった先、
【豊頃(とよころ)町】
あれ?豊頃町って北海道のどの辺だっけ?
と今回の旅のきっかけになった街です。
到着が夕方になる可能性があるので、事前に買い物を済ませて行かないとご飯難民は勘弁。
という事で寄ったスーパー。
道南で地元スーパーと言えばフクハラさんでしょ。
ピアザフクハラ札内店にて買い出しを。
地元言うてもアークスグループなので品揃えは豊富。
晩御飯と翌日の朝ごはん、重要物品「酒」を購入し、
いざ豊頃町!
石名板もしっかり。
人口 2,900名あまりを支える役場ですが
立派な建物です。
庁舎敷地内には
おや?ここにも当時の北海道知事 堂垣内尚弘の名が。この頃は北海道も景気のいい時代だったのかもしれません。
豊頃町を巡って行きましょう。
豊頃町観光と言えば「ハルニレの木」
の前に、記念碑があったので寄って見ました。
「十勝川統内新水路記念碑」
かつての十勝川の氾濫を食い止めるべく、水路を作りこの十勝の自然と農作物を守った事業に感謝の念が絶えません。
こんなちょっとした看板にも十勝の歴史を感じます。
指定文化財 ハルニレ
樹齢150年超の美しい木
この後も歴史を後世に伝えてもらいたい木でした。
階段にはハルニレが。
この近辺の市町村は内陸から海まで細長い(縦に長い)地形が多いのに、道路は横に走っているので、実際の訪問順序とは違うのですが、あくまでも市町村単位でまとめていきますね。
「トイトッキ浜野生植物群落」
北海道文化財(天然記念物)に指定されておりました。
こんな海沿いの風の吹き抜ける場所に、野生の花がたくさん咲いてます。あたり一面綺麗な景色。
そして「十勝発祥の地」碑
そうかぁここから十勝開拓は始まったんだなぁ
と、感慨深い。
石碑の裏を見てみると、
「徳川幕府(寛政十一年)、駅馬をこの大津に備え、行客の用を便じた。これに伴い、漁業の開拓、番屋の設置、旅宿も建てられた。漁業の発展とともに、十勝内陸部への開拓の門戸として開運や交通の重要な拠点となった。明治13年十勝外四郡の戸長役場を大津に設置。
ここから十勝管内奥地へ入植し、十勝経済文化発展の役割を果たしたので十勝発祥の地としてこの碑を建立」と刻んでありました。
豊頃町には博物館、歴史館、郷土館等なかったため、豊頃町の詳しい成り立ちについてはわかりませんでした。その歴史の一片でも見られてよかった。
まだ日も長いので次の街も行っちゃいましょう!本日はそこで車中泊の予定です。
伺った先はお隣、
【浦幌(うらほろ)町】
人口 4000人超 の街です。
人口に見合った庁舎だなぁって印象。
浦幌町って何があるの?ってイメージですが、
道の駅あります。
この広い十勝にスポッと抜けている休憩場所はありがたい一言だと思います
画像:北の道の駅
では、浦幌町を見ていきましょう。
まずやってきたのは
「浦幌町平和塔展望台」
展望台へ登る途中、クマ注意の看板があったので熊鈴を鳴らしながら登りました。
うん。いい景色。
こちらは駐車場に綺麗なトイレもあり、
車宿泊難民になったらここでいいよなと思わせる
場所でした。
次はすぐ近くの神社へ
「浦幌神社」
そうです!こちらの神社、バイクの安全祈願で有名な神社様なのです。
一応バイカーなので、参って来ました。
その他、
夫婦円満、仕事成就とお参りしてきました。
時間も遅かったのでステッカー等は買えませんでしたが、ご利益ありますように。
その後、
浦幌町立博物館での探索を考えるもタイムアップ。
道の駅は行きそびれました。
そろそろ時間も押して来たので車中泊場所へ移動しましょうか。
「道の駅うらほろ」にて車中泊の予定でしたが、明日の日程を考慮し少し走る事にしました。
向かった先は
現在は音別町行政センターとなっていました。
飛地というのは、北海道の所々にありまして、平成の大合併で接する隣の市町村と折り合いがつかず、市町村を隔てて合併した市町村を飛地と呼んでいます。
同じ市町村にいくために他の市町村を通らねければならない状況の区域ですね。
そして本日のお宿。
「憩いの森キャンプ場」
こちらは無料キャンプ場です。
最近の熊事情考慮し、1日中ラジオが流れています。
そのおかげで熊も寄り付かず安心してキャンプ楽しめそうです。もちろん駐車場での車中泊オーケー。
翌日へ向けお休みさせていただきました。
以降初日と2日目が混在します。
浦幌町の続き
まずは「昆布刈石展望台」
国道から山を少々上ります。
広い眺めが広がります。
自転車で来て休憩されている方もいました。
(道は砂利なのでご注意ください)
この昆布刈の名前の由来はなんなんでしょ?
と思いながら次の観光地へ
「十勝太遺跡展望台」
結構この「◯◯太」って地名、多いんですよね。
開拓の後半野っ原が広がってた場所の名残りでしょうかね。
ここはチャシ跡があったみたいです。
北海道史跡に指定されていました。
おや?
どうやらシロフクロウの羽かな?
フクロウの羽が落ちてるなんて初めて見ました。
この後ここに訪れる方に「不苦労」の幸運が訪れるよう、そっとしておきました。
キャンプ場を後にしてむかったのは
【白糠(しらぬか)町】
人口約7,000人の街です。
そして 子育て応援日本一の街!
日本一を謳うだけあって、色々な政策が用意されているようです。
※画像は白糠町公式HPより
白糠町の街の魅力も去ることながら、近隣都市釧路まで40分位で行けるのも魅力の街ですね。
白糠町は色々思い出深い街。
道の駅恋問(こいとい)では何度救われた事か...🥹
振り返って見ると、白糠町って道の駅しか知らない。
街に行ってみましょう。
霧。モヤ。霧。モヤ。
必ず視界不良があるのですよ。
あーこっち来たーって気持ちになる現象です。
そして寄ってみた「M7.8パネル館」
平成15年9月26日早朝に発生した
『十勝沖地震』
その時の状況をパネルで詳しく解説してあります。
普段から防災意識を持って備えておく大切さを実感できる場所です。この地震で亡くなった方々にご冥福をお祈り致します。国道38号線沿いに駐車場もトイレもありますので、寄ってみてください。
では白糠町市街地へ向かいましょう。
「史跡 白糠運上屋跡」
運上屋跡があるって事はその時代に商業の盛んだった場所。近くに川もあって、なるほどなるほど。
北海道開拓の一助となった街のようです。
海産物を買いたかったけど、時間も早ので次の街へ向かいましょう。白糠町にも郷土館等の成り立ちを教えてくれる施設見つけられませんでした。
道の駅にも行こうか考えましたが、結構距離があるのでまた道東いく時に寄ってみます。
では次の街へ
と言ってもこの広い北海道!
次の街まで114km!
太平洋側を南下して着いた先は
【広尾(ひろお)町】
十勝最南端の街にしてサンタの街。
人口は約6,000人
広尾の思い出と言えばその昔、ジムカーナの大会があり、前日出発、狭い競技車両の中で一夜を過ごした思い出。その時は幻のベストタイムで走っていたのにゴール直前のパイロンでミスコース。残念な記憶でした。
当時会場だった場所「広尾シーサイドパーク」
施設もとうの昔に閉鎖したようで、いまではみる影もありませんでした。ちょっと寂しい...。
ではサンタの街へ!
と行きたいとこですが 腹ごしらえ
一旅一ラーメン
「ラーメン飯店 大将」さんへ伺いました。
醤油ラーメン
生姜の香りが美味しいラーメンでした。
ごちそうさまでした!
お腹もいっぱいになったところで
サンタさん、おじゃまします😊
「広尾サンタランド」
大丸山森林公園内にあるサンタの家です。
クリスマスシーズンが近づくと、イルミネーションが灯り、クリスマスムード一色となるそうです。
ちっさい子供達が楽しそうにはしゃいでいました。
おっさん1人で入る場所ではなかった...。
広尾町が何故サンタランドなのかという話ですが、
昭和59年にノルウェーのオスロ市から国外初のサンタランドの認定を受けて街づくりをしているそうです。
正式に認定されたサンタの街なんですね。
※上記文章は一部広尾町公式HPより抜粋しております。
広尾町郷土文化保存伝習館(海の館)へも行きたかったのですが、時間の都合で割愛。
ここから北上してまいります。
次の街は
【大樹(たいき)町】
人口 約5,300人
人口の割にかなり立派な庁舎です。
石銘板もしっかり。
最近は防災の観点から庁舎に避難所を設ける自治体も多くなってきているので、建て替えと同時に防災機能を持たせたのかなと思いました。
ここでも話は前後しますが、
ご飯前には温泉へ行って来ました。
「晩成温泉」(大樹町)
キャンプ場も併設されていて、とても便利。
国内でも有数の濃度を誇る珍しいヨード泉で
うがい薬にも入っているヨードです。
独特の赤褐色のお湯で、ほんのりヨードの匂いがします。とても温まるいいお湯でした。
この時は施設向かいにシカがのんびりと歩いていました。
このあたりは帯広周辺に温泉がかたまっているので、場所的にもありがたい。前日の汗を流してさっぱりでした。
大樹町と言えば 北海道で宇宙に最も近い街
「大樹町宇宙交流センター SORA」さんへ伺いました。
JAXAと共に宇宙への研究を続けています。
この横にはスポンサー企業の紹介があったのですが、
名だたる大企業の名が並んでおりました。
そしておっさんが感動したこの絵
松本零士先生の原画!
しかも多分この世で1番の絶世の美女 メーテル様!
いぁぁ目の保養になりました。
大樹町市街地へ向かいましょか。
「大樹町郷土資料館」
も訪問時は早朝だったため閉庁でした。
ほんと今回は地方の歴史に触れられない旅になっています。残念。
そして道の駅
「コスモール大樹」
この日も沢山のお客が訪れ駐車場はいっぱい。
20年前のスタンプラリーから変わってないような気がする道の駅です。
ではお隣次の街へ!
【更別村】
人口約3,100人の村ですが
最初の訪問地「豊頃町」より人口多いです。
この更別村で特筆したいのは、
北海道唯一の国際サーキット
走行会はもとより、ウインターラリーの会場でもありました。今ではだいぶ規模も縮小されたようですが、当日も車,バイクのエキゾースト音が響いていました。んー懐かしい。入場料が1000円かかるので入り口で引き返し。
更別村には道の駅もありますね。
「道の駅さらべつPIPOPA」
この近辺での休憩に便利な道の駅です。
もちろん特産品等も売っていますので寄ってみてください。
では時間も押して来ましたので次の街へ
【中札内村】
人口 3,700人余りの街です。
庁舎も最近建て替えたようですね。
平建の役場も珍しい。
石碑があったのでみてみると、
おお!中札内村の歴史が!
あーありがてぇ!
で、大正村?なんかそんな地名を見たような気が、、、んー。と謎を残し歴史解説に感謝です。
六花亭包装紙のアートビレッジがありました。
伺ったのが16:00すぎでした。
職員の可愛らしい女性の方が声をかけてくださり、駐車場のチェーンが閉まるので気をつけてくださいね。との事。こんな見た目怖そうなおっさにありがとうございました。そそくさと退散しました。
そしてここの道の駅はいつも満車状態!
訪問客と車中泊キャンピングがたくさんおりました。
賑やかでいい道の駅です。
さて、当初の予定では豊頃町から中札内村までぐるっと1周の旅予定でした。
思いがけず2泊で終わってしまってどうしましょ。
カミさんに連絡して翌日も続行としました。
宿泊先と晩飯を悩みながら
十勝南部編はまだ続きます。